豆もやしのメソッド

クルマとバイク、時々アイマスの独りよがりなブログ

人の世に熱あれ、アイカツに光りあれ ~アイカツ!シリーズ 5thフェスティバル!!の感想

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─ 全国に散財する吾がアイカツ女児よ団結せよ!

 

 

アイカツ!5thフェスのどこがすごいか:

◆声がすごい

アイカツ!5thフェスでは、トークパートに、生アフレココール&レスポンス(レタスぽん酢)コーナーを開催。生アフレコとコール&レスポンスはステージに設置されたマイクで映像に合わせて声を当てるので……つつつまり、なんと、声優さんからキャラクターの声が出てるのを、生で聞けちゃいます…(しかも声がビックリするくらい可愛い)。松永あかねさんの「どーんとコイ☆」とか、諸星すみれさんの「フフッヒ♥」とか「こころえました♪」とか、やばいです、テレビでいつも聞いてるヤツと全く同じ、で、アンビリーバブル…すっごい可愛かった…どうにかなりそうでした…もう脳の柔らかいところが全部液体になりそうだった…たぶん後頭部のあたりはマジに溶けてた…。

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そんでもって、2日間を通して聞けたセリフとしては、「穏やかじゃない!」は勿論のこと、

「これ、アイカツか?」「まず、オムライス食べな。」

「血を吸うわよ」「なくなくも…なくってよ」「Yes!」

「あなたがドなら私はレ!」「オケオケオッケー」「ぱんぱかぱーん」

「おつかー(大塚)」「高鳴る、私の胸のBPM!」「グラシアス!つまりありがとう」

「ご機嫌よう」「実に興味深いね」「あめ、食べる?」「カタカタピンポン」

などなど…印象的なセリフは全部聞けた気がします、重ねてですが本当にアニメと同じ声なんだ!と驚きました(当たり前なんですが…)。それとあれですね~演じている姿にも個性というか特徴があって見ているのも面白いですね。例えば、ころあずがゆず様を演じている時は、アニメ映像の「だゾ☆(目の横でピース)」に合わせて台本を持っていない方の指でピースサインを作っていたりする、とか、いちごちゃんがパフェを美味しい~♪と頬張るシーンでは諸星すみれちゃん自身も満面の笑みになっていたり(かわいい)、など。立ち方や目線、フリーな方の手の動き方の差が特に顕著で、芸歴が長い演者さんは「遊び」というか余裕のある様子が伺えます。それに対して松永あかねさんや二ノ宮ゆいさんのような新人さんは台本に一生懸命!といった姿勢。見ていて応援したくなります。終始カチコチな感じではありましたが、経験も浅いし、まだ18歳そこそこの女の子ですしね。これからに期待です。みんなすぐ木戸ちゃんみたいになりますよ。

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◆歌がすごい

序盤からコーラスだけのライブパートは突発的にちょいちょい挟んでおりましたが後半がまんまライブコーナーとは誰が予想できましょう。

この歌がすごいシリーズ①

"僕らの奇跡 /M4"…1日目ライブコーナーそこそこ序盤でまさかのM4、そしてフル尺。「すごい」半分「なんでこの曲が」半分な気持ちでしたが、サビで4人が ッサー(キメ) と掃けていくポーズなんてのはスクリーンに映っていたアニメと完全に一致しすぎて四ツ星学園男子部ぅ~!CDで聴くものより5倍はカッコよく感じました。 "アリスブルーのキス ~Another Color~ / 豊永利行"…確か"僕らの奇跡"の後で、いやー男子部すごい!かっこいい!最高!メガネ!とあこちゃんの気分に浸っていたら爆弾のように投下してきやがりましたよ、モアトゥー!しかも、Another Color じゃねぇですか!いやフレンズから入った女児先輩もいる中でこの選曲はアリなのか的な紫吹蘭めいた若干の疑問を吹き飛ばすかのような豊永さんの熱唱が物凄い!完全にライブハウスの熱気でした。曲調に合わせてDown~↓とコールをコントロールするテクニックも凄まじい。ライブは一体感 とはよく言ったもので完全にモアトゥーライブでした。…これ、アイカツか? "コズミック・ストレンジャー / るか・ななせ・保村真"…ジョニー先生役の保村さんがHIPHOPを歌ってくねくね踊ります…歌唱担当×声優さん(非アイドル)×コンビネーションダンス×フォトカツ曲×フル尺というおおよそ5周年イベントに似合わないニッチな要素を「折角ジョニー先生もいるので」の一言でグシャグシャに丸めて皆さんどうですかと出してきた感満載の雑な激レアステージです。メインストリームのお子様の方向を全く見てない感じがすごい。(だめだけど…) いやぁ二度と拝めねぇだろうなぁコレは…。 "マカロン音頭 / 木戸衣吹"…急だなおまえは。そんでもって音の外し方がアニメと全く同じでプロフェッショナル精神を感じました。

 

 

この歌がすごいシリーズ②

"Passion flower / みほ・斎藤綾"

"MY SHOW TIME! / ななせ・高田憂希"

"Precious / りすこ・寿美菜子"

"Dreaming bird / ななせ・上田麗奈"

"スタートライン! / りえ・富田美憂"

"Message of a Rainbow / せな・ななせ・富田美憂山口愛"

"Pretty Pretty / るか・下地紫野和久井優石川由依"

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歌唱担当さんと声優さんが夢のコラボレーションを始めてしまいましたよ。うわー。うわーー。初めは何が起こったのか全くわからなかった。歌ってもファンサービスの1~2曲だけだろうと思ったら割と曲数歌ってましたね、スターズ!の2曲なんかフルですよフル。"Pretty Pretty"なんて恒例のあかりちゃんパートがついに生あかりちゃんになりまして「どれにしよう♡ 迷っちゃう♪」なんてのはフヒヒと笑っちゃうほどカワイイし、2日目などは「ドレスも靴もプリティだけど、、」「やっぱり!アイカツ!だね♡」と、何だそれ、最後にセリフ変えてくるとか反則だろ大空おまえ、おい!プリティ!

まぁプリティはさておき、このコラボ歌唱で驚いたのは、今までの「声」とは違う声優さんの歌声でも凄くナチュラルにスッと入ってくる事で、それだけども何かこう、独特な世界観がプラスで見えてくる感じだったんですよね。例えば"Passion flower"であれば、みほさんの歌声からは「ダンサー」っぽい印象を受けるのに対して、斎藤綾さんからは少し重たげな、「真夜中の街に独り」というイメージが浮かんできたわけです。で、その二つがアイカツのステージCGのオーラの如く重なって溶け合って。何度もCDで聴いてライブで見た"Passion flower"が凄く新鮮な、ストイックさの中にも悲劇的なエッセンスを含んだ曲に感じられました。

それは"Precious"でも同様で、りすこさんpartは相変わらず力強さと孤高を象徴した「ラスボス」という印象ですが、対して寿美菜子さんの"Precious"は「羽根」。優しくてふわっとやわらかい感覚が、今までの"Precious"より"Precious"に近いというか…少し高度の落ちた、より手の届く場所にある"Precious"だったように思いました。ついつい美月さん自体の庶民的な一面にも思いを馳せます(アイカツ!41話『夏色ミラクル☆』STAR☆ANISライブ前日の枕投げに参加したい美月さんの所)。"Dreaming bird"も うえしゃまpartでは高貴さとミステリアスの雰囲気値が跳ね上がっていてななせさん時とはこれまた違うオーラが発現してましたし、いやぁ、ここまで歌い手さんによって振り幅が出るとは思いませんでしたね。アイカツ!って、おもしろい!

 

 

この歌がすごいシリーズ③

"The only sun light / 日笠陽子"

"薄紅デイトリッパー / 関根明良"

"硝子ドール / 沼倉愛美"

"アイドル活動!(Ver.Rock) / 石原夏織"

・・・・・・

 

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遂にひとりで歌っちゃいました、てへぺろ、感がありますが、てへぺろどころの騒ぎじゃないんだよ。なんでこういう革命的な事をブッ込んでくるかなァ~~…、凄すぎる、壮絶としか言いようがありません…。今までの思い出ボムが全然通用しないんですよ、終始、(^^;) ←この顔です。今までスープカレー専門店で、来店する度にどんどん美味しくなるスープカレーにうまいうまい言ってたのに、5周年の、ここにきてカツカレー出されちゃった的な。しかもそれが超美味い、みたいな。もう、未体験なので、うわっヤバい事になっちゃったな、という焦りというか苦笑いというか。それで、目の前の光景が信じられなさすぎるのとボルテージが天元突破すぎて上手く文章には出来ませんが、勿体無いけど興奮しすぎて全然覚えていないのです。

とりわけ石原さんの"アイドル活動(Ver.Rock)"なんて愕然としすぎてプラトーンのジャケットみたいになってました。だってよぉ、(Ver.Rock)だぜ…何も(Ver.Rock)をやることないでしょうよ…だって、イントロバーン!で石原夏織さんがバーン!の時のシルエットがまんま音城セイラで歌声も音城セイラですよ。どういうことなんでしょ…。あなたがドなら私は音城セイラだよ…全てが音城セイラで世界がラララーっ…。

 

 

 この歌がすごいシリーズ④

"START DASH SENSATION / るか・下地紫野"

"輝きのエチュード / わか・諸星すみれ"

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"START DASH SENSATION"は計算され尽くした演出でしたねぇ。ステージ両端の高低差がある場所で二人がそれぞれ歌っていたのですけれど、高い方に居るステージ衣装のるかさんと低い方のあかりちゃん私服姿の下地さんが交互に相手を眺めあう姿を、カメラが横から抜きながらの「キミが見つけた最初の風をいつか見失いそうな時は 一緒に探せるようなわたしになっていたいな」は流石に一本取られました。カメラさんもいい仕事するよねぇ。で、この曲に限っては、同じ大空あかりでも るかさんと下地紫野さんで過去と現在の、ふたりの大空あかりの文脈で意味を含ませてきたわけですね。加えて、スクリーンでは あかりちゃんがアイドルを志す場面からいちごちゃんを越えていくまでのヒストリーが流れるわけですから、もう、お腹いっぱい胸いっぱいですね。それにしても、衣装の差をこういった時系列でのパーテーションとして利用するとは、全く予想できませんでした。寧ろ声優さんの衣装を私服で揃えてきたのはこの"SDS"で使いたいため「だけ」ではないかと思ったり、思わなかったり。そして最後、るかさんと下地さんがひしと抱き合い続けるのも心を打たれましたね。特にるかさんは周知の通り涙もろい御方ですから、この5周年の大舞台で泣かずに歌いきったのは本当に偉かったと思います。アイカツ!は歌唱担当さんにとっても成長の歴史という事を改めて実感した次第です。

そして実質的なクライマックスである"輝きのエチュード"、わかさん・すみれちゃんのお二人はまさに威風堂々といった落ち着き払ったステージでした。見ていて思い出したのはやはり劇場版…いちごちゃんが美月さんを抜いてアイカツランキング1位に静かに躍り出る一連のシーンです。「見てくれた人が素敵な明日を迎えられるようなステージ」、本当そうでしたね。すみれちゃんの若干の舌っ足らず感のある歌声もどこか懐かしく、優しくて温かい気持ちになりました。いちごちゃんのお陰です。いちごちゃんというか、るかさんとすみれちゃんもいちごちゃんなんですが、二人がいてのいちごちゃんだな、ていうのを凄く感じましたね。そういう意味では、このアイカツ!5周年フェスティバルは声優さん・歌唱担当さん・キャラクターの交じることがない3つの星が完璧にひとつ(一人)になれた特異点だったと思います。泣きそう。"尊い"とか"良さみ"とかそういった言葉で軽率に表現したくはない程、心を動かされたイベントでした。本当に、ほんとうに、良かったよね。

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という訳で、アイカツ!シリーズ5thフェスティバルですが、トークあり生アフレコありまさかの超豪華ライブパートありの途轍もないイベントでした。今年、アイカツ!が突如5周年を打ち出して来たのにあたり、STAR☆ANISさんやAIKATSU☆STARSさんの卒業、そしてスターズ!の終了といったタイミングが重なった事もあり、そろそろ一旦の整理というかコンテンツ自体に大きな区切りが入るのではないか…と悪い意味で穏やかじゃない心境ではありましたが、どうやら杞憂に終わったようでひと安心です。毎年とは言いませんが、今後もこういうイベントを開催してくれると いちフアンとして嬉しい限りです。

また、現在放映されている、アイカツ!シリーズ3作目となる"アイカツフレンズ!"は、いちごちゃん世代をベンチマークとしたのか、初期のように底抜けに明るくて前向きになれるお話が多く、キャラクターも楽曲も多彩かつ魅力的でとても引き込まれます。基本的には二人単位のユニット"フレンズ"を組んでアイドルのてっぺんを目指すお話なのですが、中々どうしてエピソードの軸が深い所にあり、人間関係やコミュニケーションの基礎とマナーについて、社会人の自分でもハッとさせられることが多いです。小さなお友達から大きなお友達まで多くの人に楽しんで、常にアクティブ&ポジティブなフレンズ!の世界観の中で何かを感じ取ってもらいたいですね。そしてこの先もずっとアイカツ!スピリットのバトンが続いて行くことを切に願います。

─ 人の世に熱あれ、アイカツに光りあれ!

 

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あいねちゃん、明るくて可愛くて表情豊かでいい子すぎる。毎話ほぼコマ送りで見てます。