豆もやしのメソッド

クルマとバイク、時々アイマスの独りよがりなブログ

YZF-R1 リアブレーキをOHした

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今年で生産から21年目を迎えたわがYZF-R1(4XV)。たまのツーリングに駆り出せば文句も言わずチャキチャキ走ってくれる訳であるが、いつの頃からかリアブレーキがキーキーとやや鳴くようになり、しかも効き始めが過敏で、少し効いたと思ったらすぐロックするようになった。ブレーキパッドも幾らか減っているようだしまだ純正部品も出ている様なので、この際にピストン等も含めてオーバーホールする事にした。

 

★作業開始

 準備したパーツは下の通り。('99 YZF-R1 4XV (RN01) リアブレーキ用)

 4XVW00575000 ピストンアッセンブリ *1 ¥6,072

 4SV259240000 ピンパッド *2 ¥1,958

 3GM259250000 クリップ *4 ¥1,276

 Vesrah ブレーキパッド レジン SD-264 ¥3,700

 KURE シリコングリースメイト ペースト 50g ¥780

 ホンダ ブレーキフルード DOT4 0.5l ¥777

 シリコンチューブ 内径4mm×外径6mm 0.5m ¥119

   ※内径は5mmの方が良い気もする。

パッドとブレーキフルード等も含めて¥14,682と、安いのか高いのかイマイチ判断が出来ない微妙な出費…なんとなく最初からショップに任せた方が色々と良いんじゃないかと思い始めたもののパーツが届いてしまったので已む無く作業を開始した。実はブレーキパッドはインパルス時代にも使用していたフェロードのプラチナムパッドが第一候補だったのだけれど、コロナの影響で入荷未定らしいのですっぱり諦めた。

細かく作業中の写真を撮った訳ではないが、忘備録的に簡単に手順を紹介する。

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①ボルト2箇所(赤丸)を外してキャリパーを外す。ブレーキホースにテンションが掛からないように適当な台的なものの上に乗せる。

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キャリパーを外すとこんな感じになっている。

②キャリパー下側から見えるパッドピンに刺さっている割りピン(2個×2本=4本)をニッパー等で引っこ抜く。

③パッドピン2箇所(緑丸)をプラハンで軽く叩いて外す。そうするとブレーキパッドと底面のキャッチ?(押さえ)も一気に外れてばらばらになり軽くビビる。

④ブレーキを踏む毎にピストンがニュイニュイせり出すので外す。

…のであるが、1個は順調に外れ、もう1個は固着しているのか、ブレーキを踏んでも中々出て来てくれない。ピストンを引っ掴んで外すツールも忘れてきてしまい、仕方無いので普通のペンチに布を噛ませて回して引っ張り出そうとするも上手く行かないんだなこれが…。かなり悩んで、油圧が掛かっている(ブレーキフルードが入っている)状態でピストンが2個とも入っていると、固着している方のピストンもやや動く事が分かり、一回は外したピストンを再び戻して、ブレーキフルードも継ぎ足しつつブレーキを踏み、まず固着している方のピストンを外してからもう片方のピストンも外す事で解決した。まぁ結局はフルードの油圧で外せたと言う事ですな。油圧で外せない場合はエアコンプレッサーとかを使うしか無いみたいです。

⑤あとはピストンが入ってた溝にゴムシールが2種類入っているのでニッパーやマイナスドライバーで取る。この時あまりガツガツ力を入れて取ろうとするとピストンホール?に傷が入って不具合の原因になりそうなので優しくしてあげる。

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頑張ってバラバラにしましたの図。意外にもピストン自体はキレイだけどパッドピンが凄い変色しているのが気になる。

⑥キャリパーを適当に清掃し、後はバラした逆の順序で組み立てる。防錆と潤滑の為に色々とシリコングリスを薄く塗っておこう。ピストン、シール、パッドの裏側、パッドピン、向かいのホーム、路地裏の窓…。

⑦組み立てた後はまじまじと観察してみる。不自然に取り付けてあるパーツがあるか?取り付け忘れたパーツは無いか?等。

 

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⑧最後にブレーキフルードを交換する(これはピストン交換時にフルードが漏れていなかったら行わなくても良いかも知れない)。

赤丸のブリーダキャップを外して8mmのメガネを掛け、チューブ(+ペットボトル等の空き容器)を接続する。ブレーキを踏む→メガネを緩める、と、接続したチューブからフルードが排出されるので、あぁ出たな、と思ったら、メガネを締め→ブレーキを緩める。これがワンセット。1回行えば慣れで高速化できる作業である。あとはたまにフルードを補充しつつ(リザーバタンクを空にしてはいけない)キレイめなフルードが排出されるようになれば、あぁ循環して古いフルードは無くなったんだな、と言う事で一旦終わり。(ちなみにフロントブレーキでも手順は全く一緒なので同時に作業した。)

試しに跨ってブレーキを掛けてテストしてみたり、キャリパーやローターにオイルが付着していないか改めてブレーキクリーナーをぶっ掛けてみる等して、効きと走行に問題が無いか確認に確認を重ねた上で作業終了とする。この際に確認を後回しに、とりあえず試走してみっか!精神で走り出すのは、言わずもがな自身および他者の受傷や死に即座に直結するので止めた方が賢明だろう。

 

★作業終了

という訳で、作業後はブレーキ鳴きとロックし易い現象は収まり、個人的経験のプラスにもなった為、今回の交換作業は大成功の内に幕を閉じた。

作業後に特に感じたのは以下の3点。

・写真は作業毎に細かく撮っておくと組付け順を忘れたときに本当に役に立つ。

・ステンレストレイがあると外したパーツを置くのにめっちゃ便利。

・ショップに任せた方が明らかに低コスト。この意味のコストは金額だけでなく作業時間や工具・ケミカルの購入費、作業の確実・安全性などの観点を含んでいる。

以上。

 

なお、当然ながらブレーキは自動車の走行に際し極めて重要な部品ですので、このような素人の作業レポなど決して当てになさらぬようにお願いします。この記事により生じた事件・事故・損害等について当方は責任を一切負いませんのでご注意を。