豆もやしのメソッド

クルマとバイク、時々アイマスの独りよがりなブログ

’88 VT250 SPADA (MC20) インプレッション

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先日もらってきたVT250スパーダをさっそく200km程度走らせてきました。という訳で所有一発目に感じたインプレッションを、備忘録がてら記しておきます。

 

◆コックピット

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「いや細っ、えぇっ!?」跨ってまず感じるのが細さです。今乗っているR1や前に乗っていたインパルスはともかく、現行の250ccスポーツに比べても明らかに骨格からしてスリムです。タンクが細長いからとか、催眠術だとか超スピードだとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいVツインの片鱗を 味わったぜ… 艦これでいうと薄雲くらい細い(?)。 でも、頼りなさは全く感じないのが非常にグッドです。ちなみに、この個体はタンクはじめ外装がグレーメタリック?にリペイントされています。他のバイクの色だと思うんだけど何かは分かりません。

 

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メーターは丸目2眼というオーソドックスなスタイルですが、ホワイトメーター&レッドレターな所がCoolでかなりイケてます。めっちゃ好き。一度はホワイトメーターのクルマを所持してみたかったのですが、まさかスパーダで叶えられるとは思いませんでした。見易さもすてき!各インフォメーションは最低限の情報量ですがバイクなんてこの程度で充分でしょう。ただ寒かったせいかタコメーター内の水温計は動いてるかどうか分からなかったです、あとハイビーム灯は社外ヘッドライト換装の為点灯しっ放しになってしまうのかシールが貼られていました。

オドメーターは既に45,400km超を指してます。ホンダのVTエンジンだからまだまだ余裕でしょ多分?トリップメーターはツマミをクルクル巻いてリセットするタイプで、まるで100均で売っている人数とかを数えるカウンターみたいです。数取器っていうらしい、めちゃイケかな?また、トリップメーターの下にある赤ランプが速度警告灯で、一説によると95km/h以上で点滅するみたいです。音は鳴らないのでそこまで気にならなかったですが夜間だと煩わしいかも?

レッドゾーンは13,500rpmからで…えっ、いちまんさんぜんっ??Vツインで??そんなに回るの…古き良き時代のおバイクですわね…。さらに、前々オーナーの話では、スパーダはレブリミッターが無く、レッドゾーンを越えて回ってしまうので注意してね、との事、そんな事あります?この個体だけなのか、スパーダ全部がそうなのか、果たして真偽は不明です。

 

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この個体の大きな特徴のひとつとして、本来であればセパハンであるはずが、ハリケーンのバーハンが装着されている事が挙げられます。別に自分はセパハンでも良かったのですが、父も乗るので、却ってこの方が都合が良いのかも。また、バーハン化によって、フロントブレーキのリザーバータンクが四角い箱型から丸形のタンクに変えられていました。やけにフロントブレーキの効きが悪いと思ったら、フルードが変色しており量も減っていたので、今度パッドごと交換しようかなと思います。それと、バーハンの影響でミラーステーの位置も変わってしまったのか、ミラーは自分の上腕しか映しません(泣)。しかも高速では風圧を受けてこちら側に畳まれてきます…どうやらミラーも変えなきゃいけないようです。

 

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スイッチ類は普通です。セルオンリーでキックはありません。こんな年式なのでヘッドライトが任意で消灯できます。

 

◆スタイリング

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オーソドックスなネイキッドスタイルの中で、中央を貫くCASTECフレームが大きなアクセントになっています。イタリアンと言われればイタリアな感じもしますが、色合いの所為もあってか、どことなく無機質で無骨な、軍事的な雰囲気も感じさせます。この個体はジムカーナ用のバンパーが付いています。こかしても安心だね★ あと何故かサイドスタンドの角度がメッチャついてて停める時はかなりナナメになります。

 

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ヘッドライトが社外品のLEDに変わっています。純正のライトユニットに比べてかなり軽いとの事。夜間走行は未体験の為、明るさはどうなのかまだ分かりませんが明るくあって欲しい。実は四輪含めてLEDライト車は初めてだったりします…初めての車両が'88年のスパーダってどうなんだ…。

 

◆ユーティリティ

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高さ740mmのシートは低い上に細く、167cm/68kg /超短足な自分でもニッコリな足つき性の良さです。両足カカトまでベタ付きには若干届かない位。自分は太ってはない(と信じたい)のですが太ももが凄く太いので、普通な足の細さの人や女性だともっと足付きは良くなると思います。シート自体の形状は一般的で、柔らかくはありませんが硬くもなく、特別疲れる訳でもない普通の座り心地ですが、前後長が少し短く、身体の大きいライダーにとっては狭く感じるかもしれません。

シート下の収納ですが、まぁ普通に、あまり入りませんし、スクーターじゃないんだから、こんな所の収納スペースに期待する方がおかしいです。バッグに載せるか背負えばええやろうがい(暴論) タンデムシート下になら書類とETC程度なら入るかと思います。漢(おとこ)ちうのはそういうモンやろがい。

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キー式のシートオープナー兼ヘルメットロック、荷掛けフックがあります。やったぜ。(使わなさそう)

 

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跨って左膝側にあるフューエルコックはオン・オフ・リザーブの3点式?です。タンクが11リッターに対してリザーブが3リッターとの事ですから、燃費がざっくり25km/lだとして、200km程度で一度ガス欠になり、リザーブに切り替えなければならなくなる計算です。航続距離が短いという人もいるようですが、四輪じゃないですし、この位だったら全然許容範囲だと思います。

ちなみに、この初回のテスト走行での燃費ですが、一般道6割:高速4割くらいの比率で、エンジン回し気味ではありましたが、およそ28.4km/Lでした。すげぇ…。

 

◆ライディング

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軽くて速くてたのしい!やはり軽さイズ正義と巷で言われているのは正しいですね。R1や以前乗っていたインパルスに比べると、跨ってハンドルを握って正立させる段階で既に軽量さを強く感じます。そしてアクセルを捻ると、粒立ちのハッキリしたVツインの鼓動が、やや太めでバラバラとした排気音を伴いつつ、ジェントルにはないにせよ元気に回り、力強く車体を加速させていきます。リズム良くギアをシフトアップさせていけば、あっという間に3ケタkm/hの入口まで到達してしまうし、しかもなんと、このバイク、6速まである!スゲー!

また、ライトウェイトっていうのは交差点の右左折や緩やかなカーブでも如実に感じられるもので、特にフロントが軽いのか?ステアの切れ込みが鋭く、かなりクイックに曲がれる印象です。なんだか凄くバンクさせている「っぽい」気がして、凄い上手く操れているぜ感がビンビン出ます。実際は全然そうでもないんでしょうけど、これもスパーダマジックのひとつと言えるでしょう。

250ccバイクの鬼門とされている高速道路でも、乗ってみたら乗ってみたで、不思議と不足は感じませんでした。6速100km/h、6~7,000rpm程度で流しているのが丁度良い感じで、いかにも「頑張ってます!」という回り方ではなく、むしろ緩やかに加速するのであれば6速のままアクセルを捻って追い越し車線に入っても良いくらいです。流石にR1ほど ギュイン!とスピードが上がる訳ではないですが、それなりにストレス無い程度の加速は行うことが出来ます。しかも、ポジションとバーハンの効果もあってか、R1ほど身体が疲れませんでした。(とはいえR1の姿勢がキツすぎる、というのは否定できません)

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ライディングの軽快さには、こういった社外パーツの恩恵もあるのかもしれません。リアにはナイトロンのサスが、駆動系は良い(っぽい)やつが入っていました。スプロケについてはジムカーナ用に何丁か落とされているみたいですが、ツーリングでも特に違和感はありません。

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散々な状態の純正マフラーと、スポンジー過ぎて信頼感の全く無いフロントブレーキはなんとかする必要があります。

 

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という訳で VT250 SPADA の初回インプレッションでした。

正直な所、R1がありますし、現時点では全然登板機会が無いかわいそうな子ではありますが、父親が二輪免許を取得するにあたっての練習機という側面もありますし、ちまちまメンテをしつつ可愛がってあげたいなと思います。