ミリオンライブ9th武道館 Day2 現地の感想メモ
日本武道館で行われた THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 9thLIVE ChoruSp@rkle!! のDay2に現地参戦してきましたので感想を雑に残しておきます。
※現地の体験のままですので記憶違いが多分に含まれていると思いますがご容赦下さい。
◆ナイスポジション
ミリオンでは6th以来の久しぶりのライブ参戦で、アリーナ6列目というなかなか良いポジションを得てしまいました。ブロック自体はA9と、舞台の上手側、端といえば端の方のカタマリでして、6列目という文字から受ける印象ほど舞台上を見やすい訳ではないものの、常に上手側の立ち位置だった小笠原早紀さん・木戸衣吹さん・髙橋ミナミさんはともすれば目と目が合えば分かる(幻)かのような距離感だったし、高度のある上手側の円形ステージに演者さんがいる時は表情の仔細まで読み取れるほどの近さに感じました。「視力上がるわね」を地で行くナイスな座席でした。
◆俺もミリアニだ
開演前には8月~のミリオンアニメに使用されるというクラップ音を4~5パターンほど収録しました。クラップ収録自体はガイド音が途中で消えてからも暫く続くし、会場の反響でズレていくので意外と難易度は高め。これで名実ともにあなたもミリアニ、僕もミリアニになれます。クレジットを確認してみんなで感無量になろう。本編でどういう使われ方をされるかが楽しみですね。ちなみに自分は未だに「映画館にて全話先行公開」の意味がよく分かっていません。
◆大事な所ほど噛む、伝統芸能
コーラスpr… 公演タイトルで壮絶に噛むぴょんさん。「もっかいやる?」「曲の最後のポーズやろっか」の提案でまさかの暗転し、会場中が混乱と笑いのカオスに包まれるなか、無理だけど何も起こってない事を装いつつ再度タイトルを高らかに発するも、結局ふつうに間違えた(コーラススパークル)という、ミリオン一座のふにゃふにゃさと芸人センスを凝縮した、あまりにコメディチックで実家のような安心感に包まれた開演でした。また、しばらく後のMCで、
たかみな「なんだっけ?コーラス?コーラススパークル?」
ころあず「噛んだのあたしじゃないです!」
と、何故かころあずに追求が及んでいたのはまさに不憫としか言いようがない。
◆リミックスとか聞いてないぞ
さて、本公演はM@STER SPARLKE02のソロ曲初披露中心という流れはだいたい予測していたものの、2曲目から"Flooding"、しかもChoruSp@rkle!! MIXという、まさかのユニット曲はリミックスバージョンの流れです。しかもまた、リミックス版のズンドコ具合といいますか、原曲の雰囲気を残しながらも低中音をパワーアップした魔改造感がかなり良い。
どれも良かったんですけど、特に"プリムラ(ChoruSp@rkle!! MIX)"が素敵でしたねぇ~、原曲に無いビート感とノリの良さもさることながら、こーりー・天さん・木戸ちゃんという元ユニットとは全く異なる人選の「鋭さ」が光っていて、恋、とりわけ片思いのテーマを静かに切なく、時に寂しさと愛しさを織り交ぜて歌う歌織さん・志保(しずしほの波動)に対して、明るく前向きに高鳴る胸の鼓動にわずかな緊張のエッセンスを交えた可奈の若々しい歌い方がじつに美しいコントラストでして、いよいよ感情の起伏がズタズタに破壊され、真っ平らに均されました。このメンバーで音源化してくださ~~~~~~~い。。。ダメぇ?
◆完成度の高さよ
自分の中のライブでのミリオンというと2nd・3rd辺りの「こなれていなさ」「不慣れ感」がいつまでも脳内に残っていて、新鮮さという意味でそれもひとつの魅力だったのですが、パフォーマンスの想像以上の完成度の高さに驚きました。そりゃ9thだもの、というのもありますが、それ以上の風格すら感じるほどに堂々と高らかに歌いきっており、かなり前半めの "Contrastet" → "ハッピーマイガーデン" → "REACH THE SKY" の流れの時点ですごく、こう…凄かった。"REACH THE SKY"はさておくとしても、どちらかと言えばカワイイ寄りの前2曲で、堂々たるキレと「圧力」を感じるとは思いませんでしたね。
他にピックアップするとすれば、"グローインミュージック!"の木戸ちゃんは毎回ながら緊張を微塵も感じさせない溌剌さと指先までピッシリ意識されたパフォーマンスが見応え満点だし、たかみなの"it's me"での大勢のバックダンサーさんとムーディな照明、マイクの持ち方や表情のわずかな機微に至るまでの ステージ上の全てを動員して演出した、ステージというよりは「THE SHOW」が似合うフェロモン薫るオトナな魅力に酔いしれました。オトナ枠で言うとりか姉の"週末だけのハーレクイン"も良かったですねぇ。脚をね、そう使いますか…そうきたかァ~~~ッッッ(烈海王) 歌唱にリソースを割けるという点でも、こういう省エネ気味のステージは個人的にはアリだと思います。ゆきよさんの"Beautiful Believer"なんて良すぎて逆に細かい記憶が全部飛びました。ブルーレイが出たら買います。
◆天さんと志保さん 素敵な関係
あとは、後日談というかブログとの合わせ技一本で天さんの"Purple Sky"ですね。涼しい顔して歌もダンスも大人っぽくて最高じゃないすか、思ってたらMCで「私も志保さんもダンスが苦手で…」との事で、詳しくは彼女のブログ記事をぜひご一読下さい。彼女の胸中と意地にも似た努力に思いを馳せますと、胸に熱いものが込み上げること間違いなしです。
自分は天さんやころあずが担当のキャラクターを「志保さん」「最上ちゃん」と呼んでるの大好きなんですが、どこかご自身との繋がりを三人称的な視点から捉えていて、ひとりの対等な人間としてパーソナリティを精一杯理解していこうという姿勢がその呼び方から伝わってきて、その付き合い方がすごい愛に溢れてるなぁと、ひしひしと感じる訳ですね。本当に北沢志保のCVが天さんで良かったと、改めて思った次第です。ていうかブログだと一人称「わし」なのぉ?
◆絶唱のおふたり
今公演での、マクロスでもやってんの?的な「絶唱」部門でいうと二人おられまして、外せないのがもちろん駒形さんの"REACH THE SKY"でしょう。楽曲自体の強さをライブ用にチューニングしてボアアップしておまけに過給器も付けて620psのゼロヨン仕様にしましたぁ的な、武道館をつんざく鬼ヴォーカルパワーには驚嘆のため息しか出ませんでした。空に届くどころか外宇宙まで達しそう。MCで「(空に届くのは)物理的な意味じゃないですよ」と身長ネタでやや自爆してた人とはもしかすると別人かも。あと、ステージでのパフォーマンスに若干「怒り」のエッセンスを感じたのは何故だろう。顔の怖さ?
もうひとりは我らがころあず、最初の演者挨拶では「皆さんは風邪を引かないように」と極めて頓珍漢な発言で謎にふわふわした空気感を醸し出していましたが、後半の"Cross the future"は本性を出しましたね、ビンッビンに会場の空気を張り詰めさせて、自分だけは好きなように気持ちよく歌ってるというやつね!ふざけんな、こっちは激流に流されないように必死なんだ!タドコロック!(死) あまりにヴォーカルが驚異的すぎて一瞬で曲が終わったかと思いました。やっぱり現地に行ったとしてもブルーレイを買って観返すべきです。
◆小笠原早紀さん、涙
ここまでほぼノータッチですが、私的なMVPは小笠原早紀さんだったんです。前述したようにステージ上手側が定位置で、かつソロ・ユニット曲でも何かと上手側の円形ステージで歌っておられたという事もあり 私の席から終始たいへん拝見しやすい位置におられたんですけど、すんげ~~~~~~~~~良い人だなと……。
まず、ちゃきさんには舌癌の治療の件がありましたので、その前後と比べると、やはりと言いますか、発音にいささかの苦しさを感じてしまう部分もあるにはあるんですが…、そのネガティブ面を補って余りある程の、御本人のフレッシュで全力投球な笑顔満点のパフォーマンス! 茜ちゃんの"K・A・W・A・I・I of the WORLD!"や"Eternal Harmony (ChoruSp@rkle!! MIX)"の全力具合と溌剌さ、そしてスマイルを観ましたか?それが答えだと思います。舌の病気で声優さんとして苦しい事もあったでしょうに…。眼前の高いパフォーマンスに、彼女の重ねた努力や不安を重ねて透かすと、胸に万感の想いが去来してグゥ…ってなります。
それで一番良かったのが、他の人がマイクで喋ってる時、ちゃきさんがメチャメチャその人の話を聞いてて、ウンウンって頷いてる所なんですけど、コレ多分映像には上手く残らないと思うんですが、共感力とリアクション力(りょく)がエグくて、「皆さんのペンライトがすごく綺麗で」のコメントにはその通りのウンウンだし、「ダンスが全然踊れなくて…」にはソンナコトナイヨのウウン(首を横に振る)で、ホント他の演者さんの事を親身に気遣っておられるんだなぁと、切に感じました。特にこーりーが「武道館に立てて、やっと皆さんの仲間になれたなって…」と感極まった当日屈指の名シーンの裏では、こーりーの後ろで彼女以上にずっと涙ぐんでたのは本当にエモーショナルな場面でして、まさか喋ってる人の後ろの人を見て泣きそうになるとは思わなかった…。仲間想いのちゃきさん、元から明るくて好きでしたが、この公演を通じてもっともっと応援したくなりました。
◆アウトオブフレームの世界
そういえば、せっかくの前めの座席という事で、カメラに抜かれないフィールドに目を向けてみました。辛うじて覚えていることをメモします。
・他の人が話している時の所作の類型を見える範囲でまとめてみる
★体ごと向き、頷く(熱心に話を聞く)
→ ころあず ちゃきさん 稲川さん
滲み出るまごころ。個人的にとても好き。優しさの化身
★ステージの方を眺める
→ 天さん 木戸ちゃん 小岩井さん
スッとして見栄えがよい。場馴れ感。ファンサービスの化身
★リアクションが大きい
→ ゆきよさん たかみなさん
一座として信頼感が高い。
★自由
→ ぴょんさん
水飲んだりしてる。
★固まってる
→ 田村さん
大丈夫?
・"LEADER!! (ChoruSp@rkle!! MIX)" で席から丁度見える、天さんの抜けでゆきよさんが踊っている光景。ふたりとも美人すぎて胸が痛い
・これは別にカメラで映ってましたが
ゆきよ「やりたいことがあって!」
ぴょん「ウェーブ?」
ゆきよ「チガウ」
この流れ 大好き。
・ぜっきーの挨拶でのエアハグの時、前後列でお互い ゆ〜っくり向かい合って遠めで抱き合うたかみなとりか姉。なんで通じ合ったの?笑 誰も見てなそうなひとコマでしたがイラストに描いたお方がおられたようです。有難い
何が始まるんだ!?と思ったらめちゃくちゃ可愛くて変な声出そうになったやつです 本当に仲良しなのが伝わってきた #imas_ml_9th_day2 pic.twitter.com/SB08hNRMkh
— カーコ (@xxxprm) 2023年1月16日
はい、こう見ると全然現地のことを覚えてなくて草です。
◆#ミリオンライブは止まらねぇ
正直言うと今回の9thはMS02曲の初お披露目というお題目、もといノルマが課せられており、大テーマが薄味というか、公演を貫くコンセプトが中々見えてなかったのが少しネガティブ要素だったかと思います。これは確か5thあたりもそんな感じで、最新曲の披露が積み重なってしまうと消化に追われて次第に足枷になってしまうのは、ある程度仕方のない事かもしれません。
ただ、10thライブツアーが4月からと発表されまして(急すぎでは?)、しかもAct-1からさっそくGREE版ミリオンライブのA-1Pictures絵での出演者表記という、なんらかのギミックが多数仕掛けられていること請け合いで、今回や9thのまでのいわば「呪縛」から解き放たれた、ミリオンおじさん大歓喜のすんごいやんばいライブになりそうで、今からメッチャ楽しみです!8月からは待望のアニメも始まることですし、まさに「ミリオンライブ、止まんねぇ~っ」の一年になりそうな予感がいたします。そんな一年の幕開けにふさわしい、完成度の高さがうかがえる一日でございました。